知的資産経営

知的資産経営と知的資産経営支援プログラムについて

「知的資産」とは、

人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。

これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。

 

「知的資産経営」とは、

さらに、このような企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を「知的資産経営」と呼びます。

 

『知的資産経営支援プログラム』とは、

「真剣に会社を良くしようと考えておられる経営者の方・幹部の方」
を対象にしています。

1. バランススコアーカードとは

バランススコアーカード: 企業を企業全体的にバランス良く評価するツール。
5つの視点から考えます。

1) R&D: 将来のために行うRenewal(更新・再開発)&Development(開発、開拓)

2) 顧客: 現在の顧客へ考え方(外に対して)

3) オペレーション: 現在の内部オペレーションのサービス度、効率化

4) 人財: 現在、働いている人の知識、行動、考え方

5) 財務: 財務的な価値・視点

この5つの視点が今後の会社のバランスのとれた経営を行なっていくためのキーとなります。

企業の価値は、「知的資産の価値1)~4)」と財務諸表上の「 財務資産の価値5)」になります。

これらのバランスを取りながら、会社を総合的に全体の会社価値を向上していくことが、このプログラムの特徴です。

適切にビジョンにつなげていくかを考えることがこのバランススコアーカードの目的です。

企業の戦略をどのように実行させ、より効率的に、早くビジョンを達成すると共に、企業価値を適正最大化していくことです。

2. ビジョンを明確に

大切なことはビジョンを明確化

会社がどこに向かっているのか。どうなりたいのか。経営者が描く、あるべき姿・目指す姿を明確に描き、イメージし、見える化(文書化)を行います。

これにより、会社のステークホルダー(従業員、取引先、業務委託先、銀行、株主など)に目指す姿を伝えることから始めます。

3. 会社の現状を把握する

会社の知的資産は何か、棚卸しを行い、その中での会社の強みを活かす経営を行うことが大切です。

会社の「強み」はなんですか。

現状から、内部資源(強み、弱み)、そして会社を取り巻く外部環境を認識し、内部資源、外部環境(機会、脅威)をどう組み合わせて、どのように前にすすめるかを考えるために、会社を取り巻く環境の現状を把握することが大切です。

特に、強みをどう活かすかについて、「強み」によって「機会」を最大限に活用するために取り組むべきことは何かを見極めることがキーになります。

4. 戦略の実行とフォロー

ビジョンを明確にし、そして会社の現状を把握し、ビジョンと現状のギャップをどのようにして埋めていくかの作戦を考えることが戦略です。

戦略マップとは、会社の目標とビジョンを達成する道筋を示すものです。会社全体のバランスを考えながら目的地(ビジョン・目指す姿)への地図を作ることです。

戦略マップをつくるということは、よりビジョンに早く、効率的に遠回りせずに到達するための道筋を作ることについて考えること(どうすればいいかの見える化)になります。

要はビジョンまでの道筋についての戦略マップをつくること。

5. 実践–どのように実施するか

1) 戦略目標と目標値を設定する

2) 実施計画と予算をつくる

3) 部門計画と個人目標との連携

6. 組織への浸透  これは肝になります。

組織への浸透(部門と社員、縦と横の関係)も企業目標・ビジョンを達成するためには重要な要素になります。

PDCA: 計画、実行、評価、改善(経営管理サイクル)をまわす。

Plan → Do → Check → Action → Plan

分析・評価・改善  —- 継続的に実績・行動を振り返り、そして課題を整理し、将来の改善につなげていくことが大切です。

7. ビジョン実現へ向けての実践

『知的資産経営支援プログラム』とは、このように「知的資産経営」を活用しながら、会社のビジョン実現に向けてのプログラムです。