経営改善計画

経営改善計画の考え方 と全体像

● 企業診断の体系1
- 企業診断の重要性
* 経営力診断
財務分析
販売力分析
生産力分析
組織性格分析
経営者(管理者)
* 環境分析
販売市場分析
調達市場分析
産業分析
一般環境分析
* 知的資産分析

● 企業診断の体系2
- 経営力診断の体系
* 環境
外部環境
内部経営資源
* 経営力の構成
従業員と資本
生産性、職務能力、貢献意欲、組織風土
資本の調達と運用
経営者
経営者としての能力(経営能力、経営理念)
生活者としての人格(人格、生活、道徳水準、創造性)
* 企業創造活動のプロセス
調達プロセス
価値創造プロセス
価値実現プロセス

● 経営力診断と財務分析の位置づけ
- 経営活動の体系と財務分析
* 根の部分(根源領域、企業価値創造、商品・技術を生み出す、企業の信用や価値創造の源)
* 幹の部分(企業自体を長期的に維持発展させる経営力創造領域、商品や技術の開発・市場開拓活動等)
* 枝の部分(生産領域、製品・」サービスを生産・販売する経営活動の第一線)
* 果実の部分(成果領域、経営成果:利益や売上・取引信用等、利害関係者への成果の配分が含まれる)
* 財務分析の中心は「果実」

- 経営力診断と経営戦略
* 経営力診断と戦略的課題
経営戦略:企業活動の基本的方向性を環境との関連において示すもので、企業活動の基本的内容と経営資源の配分を決定すること
経営力診断により、戦略上の課題を明確にする
戦略的課題
豊かな経営力を有する企業:積極的に既存市場におけるシェアー拡大、新規事業開発が課題
経営力が弱体の企業:経営資源の集中、資源そのものの充実強化が戦略課題

- 経営力診断と経営戦略
* 経営力と戦略のタイプ

- 経営力診断の概要
* 財務分析
安全性(骨格):企業全体の財務構造上の安全性
収益性(筋肉):投下資本に対する収益力
循環性(血液):資金循環の善し悪し
成長性(活力):時系列的にみた企業の成長力
創造性(頭脳)企業活力を生み出す組織の想像力
* 販売分析
販売力:販売創造力と管理システム(グループセールス)
販売創造力(研究開発、販売政策、流通システムの高度化)
管理システム(セールスマネージャ、販売組織、販売管理システム)
* 生産分析
生産力:生産創造力と生産効率化
生産創造力(生産のR&D、生産政策、生産システムの高度化)
生産効率化(プロダクティブマネージャ、生産組織、生産管理システム)
共通の基本政策
合理化、省力化、効率化による原材料費、人件費の低減
既存製品、技術による高付加価値化
新製品、技術開発
新事業分野開拓
* 組織性格分析
企業の成果は、従業員の働きいかん
経営改善は人の改善、「人の心」の改善

● 経営力診断の事例と財務分析の活用
- 経営力診断における財務分析の重要性
* 財務分析が間違っていると導かれる答えも違ってくる。財務分析の正しい結果と分析が重要
- 決算書の正確性の確保
* 実態を表していない場合は、決算書を修正する必要がある
修正後に、分析を開始する
- 財務分析の活用
* 財務分析に基づき、中長期経営目標を設定
- 決算書の正確性の確保(具体例)
* 正常収益力・コスト構造を把握する
* 利益操作等で実態とかい離している可能性がある
利益操作によるもの (粉飾)
会計によるもの

● 裏付のある「経営改善計画」
-金融機関からの信頼を得る
* 経営計画をお客様と一緒に作成
月次決算を行ってもらう仕組みづくり
迅速、正確な月次決算
* 事業者の持続的発展を支援する
計画が作れない
計画は将来のための現在の意思決定
方針・施策⇒予算⇒個人目標の連動
PDCAサイクルの実施・改善行動