今年も2020年を振り返りながら、「経営理念」の再確認、「今年の取り組み」について考えてみた。昨年と進む方向性は大きな変化はないが、新型コロナの影響を受けている事業者の方々の経営改善支援、事業継続支援について支援策の修得、適切な支援などに心がけていきたいと思っている。
◆経営理念:
地域中小企業の強み活かす知的資産経営活用による企業力アップの支援を中心に、企業のライフステージの成長過程「創業・起業~経営安定・企業成長~経営改善・企業再生~事業承継」に合わせた支援を通じて、外部環境の変化に柔軟に対応できる自立した地域中小企業を育成し、地域経済の発展に寄与する。
◆取り組み概要:
- 活動地域は、沖縄県を中心に首都圏とします。
- 沖縄県は離島を含めて全域とします。本島は中南部を中心に、離島は石垣島、宮古島を中心に久米島、伊江島、伊是名島などで活動しています。
- 首都圏では東京、神奈川、埼玉などで活動しています。(2020年度~終息まで、新型コロナの影響もあり、沖縄県が中心となっております。)
2. 支援活動は、企業のライフステージの成長過程 『創業・起業~経営安定・企業成長~経営改善・企業再生~事業承継』 に合わせた支援を行います。
具体的にはライフステージごとに知的資産経営を活用した戦略策定・事業運営支援、計画作成支援、資金繰り・資金調達支援、農業経営支援、事業承継が中心になります。
- 戦略策定・事業運営支援は、次のような流れで支援します。
1)事業の業務の流れや会社の沿革を分析することにより、企業の競争力の源泉となる「強み(知的資産)」を認識し、有効に組み合わせ活用します。
※知的資産と知的資産経営とは、
「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものです。
これは、特許やノウハウなどの「知的財産」だけではなく、組織や人材、ネットワークなどの企業の強みとなる資産を総称する幅広い考え方であることに注意が必要です。
さらに、このような企業に固有の知的資産を認識し、有効に組み合わせて活用していくことを通じて収益につなげる経営を「知的資産経営」と呼びます。(経済産業省HPより)
2)経営理念とビジョン(あるべき姿)を再認識し見えるかする。経営理念により会社が進むべき方向性を再確認し、ビジョンにより経営方針を示し、従業員へ経営の方向性を明確にします。
3)経営戦略を立案する。自社の経営資源と外部環境を分析することから積極的に取り組む商品・サービスとマーケット(ターゲット)を明確にする。また、差別化・改善・撤退事項などについても明確にします。(SWOT分析)
4)行動計画を作成する(戦術を立てる)。販売管理(商品・サービス、価格・販売経路・販売促進-4P分析)、新商品開発・販路開拓、業務フロー、人事組織化、財務・資金繰りなどの視点から行動計画を作成する。
5)PDCAのサイクルを回す。定期的(月次)にPDCAを回せるように会社にあった計数管理・行動管理・KPI管理などの報告様式を作成し、それに基づきPDCAを回す。
- 計画作成支援はいろいろな分野で取り組んでいます。例えば、事業計画、経営改善計画、経営革新計画、事業承継計画、経営力向上計画などの作成に対して、知的資産経営を活用しながら行います。事業価値向上の仕組み分析についても必要に応じて支援する。
- 資金繰り・資金調達支援は事業者さんの財務状況、財務構造などから資金繰りや資金調達のアドバイスを行います。必要があれば金融機関にも同行し、一緒に各種資料作成支援、説明補助をします。
- 農業経営支援は6次産業化が中心になります。総合化事業化計画の作成支援、生産・加工・販売の過程でどのように付加価値を上げていくかなどアドバイスを行います。
- 事業承継での支援は、事業の継続成長のために早期の取り組みの推奨や事業を承継するためのポイントを事業者に話したり、セミナーなどで伝えています。事業承継計画が必要の事業者さんにはハンズオンで一緒に事業承継計画を作成しています。
今年度においても今までの経験・実績を活用し、支援をいっそう進化させて取り組んでいきます。
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